岩井俊二と「笑い」への執念
最近はラーメンの話ばかりだな。
久しぶりに映画の話を。
「花とアリス」
前から見よう見ようと思ってはいたのだが、
思い立ったときはいつも借りられていて、先日やっと借りられた。
岩井俊二、根強い人気あり。
で、岩井俊二の作品を見ていつも思うことなのだが、
瑞々しさを瑞々しいままに切り取る、という点ににおいては、
とても素晴らしいと思うのであるが、
どうにも気になるのが、彼の「笑い」関するセンスの微妙さ。
微妙というか、欠落してる。
欠落してるんだけど、やりたがる。
そこが、微妙を生んでるわけだな。
「スワロウテイル」における自動販売機のくだりとか、
「リリィ・シュシュ」の風呂場のシーンとか、
ベタでしかもキツい。
で、今回の「笑い」は、手塚に藤子。
なんか、今回は岩井俊二の「笑い」に対する執念のようなものを感じた。
自分だって笑いはとれるんだ、見てろぉぉぉっ!!
ムキになってる。
まぁ、彼にしてはよく頑張った方だと思う。今回のやり方。
でも、このへんが限度だな。
元々欠落してるし。
人間、贅沢なものだと思う。
ある部分に優れた才能を有するものが、
それに満足すればいいのに、
自分にはないものを追い求めようとする。
もちろん、現状に満足しない向上心が優れた作品を生む原動力となる、
それは分かるのだが、それは分かるのだけど。
誰も岩井俊二に「笑い」なんて求めちゃいない。
だけど、彼はなおも「笑い」を追求し続けるだろう。
コメディー映画を作ってしまうかもしれない。
やりかねない。
これは相当キツいと思う。
誰か、諫めてほしい。
ところで、かつて岩井俊二の助監督を務めていて、
彼の弟子ともいえる行定勲の「笑い」も、岩井俊二のそれに似ている。
「世界の中心で、愛をさけぶ」において、それは顕著だ。
元々似てたのか、寄り添ってるうちに似てしまったのか。
よく分からんが、やっぱりキツい。
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花とアリス 通常版
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